笹嶋勝「クスリの鉄則」
アロプリノール : 投与開始後は「皮疹」のチェックを!
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/tessoku/201003/514583.html
実は、重大な副作用の代表例とも言えるスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や
中毒性表皮壊死症(TEN)の推定原因薬剤として、最も報告が多いのがアロプリノールです。
SJSやTENは、発現すると予後が悪い副作用として知られています。
SJSまたはTEN発症者の転帰は
「回復・軽快」が57.9%
「未回復」が3.6%
「後遺症あり」が3.5%
「死亡」が10.1%
「転帰不明等」が24.9%となっています。
症状の進行も早いので、発見したら、一刻も早く対応する必要があります。
薬剤師としては
アロプリノールでSJSやTENを発症する人が、ごくわずかだが存在しており
発症してしまったら重症化のリスクが高い、という事実をしっかりと踏まえ
アロプリノールの投与初期には、すべての患者に皮膚症状の有無を確認するようにしましょう。