ヨウ素

ヨウ素 取りすぎ注意 「食事摂取基準」来月改定
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100309/bdy1003090732000-n1.htm





「日本人の食事摂取基準」が4月から改定になる。
今回の改定では「ヨウ素」について
健康障害への潜在リスクの目安となる「耐容上限量」が引き下げられた。


甲状腺機能に影響
ヨウ素甲状腺ホルモンの働きに必要なミネラル。
海藻、特に昆布に豊富に含まれる。
乳幼児期に不足すれば脳などの発達に影響し、成人では甲状腺機能が低下する。
日本人の平均的なヨウ素摂取量は1日当たり約1500μg
推奨量は130μgで、普通の食生活なら不足の心配はない。


むしろ心配なのが、過剰摂取だ。
和食に昆布だしの利用は欠かせず、日本人は摂取量が多い。
ヨウ素の過剰摂取が長期間続けば、甲状腺腫や甲状腺の機能低下を招く恐れがあるという。
ただ、通常の食生活では問題ない。


今改定は過剰摂取による健康被害の予防も目的の一つで
「耐容上限量」(改定前は上限量)を
ヨウ素について成人1日当たり「3000μg」から「2200μg」に引き下げた。


例えば、とろろ昆布は
1g(ひとつまみ分)当たり1000〜3000μgとヨウ素が豊富で
すぐ耐容上限量は超えてしまう可能性がある。


◆妊娠中は慎重に 
一方、妊娠中や乳児の母親はヨウ素摂取に注意が必要
妊娠中の過剰摂取は胎児への影響が大きく
TSH値が高いと先天性甲状腺機能低下症の恐れがある。


インスタントの昆布だしには
100ml中に平均約950μgのヨウ素が含まれていた。
妊娠中や授乳中の母親は摂取を慎重に。