龍馬伝 #8

龍馬伝 第8回」
吉田東洋役の田中泯の演技に、俺は圧倒されました。

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庄屋からワイロをもらう奉行の不正を
土佐藩の実力者・吉田東洋に訴える弥太郎と龍馬

東洋 「そのような話は何処にでも転がっちゅう。
     わざわざワシが聞かねばならんことでは無いろうが。」
龍馬 「それは泣き寝入りせえと・・」
東洋 「他に何ができる?おんしら」


龍馬 「・・・・・・」
弥太郎 「・・・・・・」
ひれ伏している
立ち去ろうとする東洋

龍馬 「お待ちくだされ!!
     恐れながら・・・
     お殿様の親戚であられる松下さまは
     日ごろよりお酒をお召し上がりになられると分別をなくされ
     それを咎められるものは誰もおらんかったと聞いちょります。
     けんど吉田様はそれを許さず、お殿様の前で松下さまを殴られたと・・」

弥太郎 「職を解かれることをお覚悟の上で
      無礼をお許しにならなかった吉田様なら
      きっとワシらの無念をわかってくださると・・・」

東洋 「だまれ!!」
ひれ伏す弥太郎と龍馬

東洋 「ワシは殴ってもええがじゃ」
龍馬 「・・・・・・」
弥太郎 「・・・・・・」

東洋 「天才じゃき」

弥太郎 「あ・・・」
龍馬 「・・・・・・」
ひれ伏しながら東洋を見上げる

東洋 「そのうちワシはまた、参政にかえり咲く
     ワシがいかに有能なか、御殿様はわかっておられるきにのぉ。
     そんな人間は、何をしてもええがじゃ」
龍馬 「・・・・・・」
弥太郎 「・・・・・・」


東洋 「岩崎弥太郎
弥太郎 「はっ!」
東洋 「おんしは、何を持っちゅう?」
弥太郎 「・・・・・・」
(考えるが、答えられない)
ひれ伏している


東洋 「坂本龍馬
龍馬 「はっ!」
東洋 「おんしに、何が出来る?」
龍馬 「・・・・・・」
(考えるが、答えられない)

ひれ伏している

東洋 「何の力もないもんは、黙っちょるしか仕方がないがじゃ。
     それが世の中ぜよ」


立ち去る東洋
ひれ伏している弥太郎と龍馬


龍馬 「・・・・・・」
迫力に圧倒されている。

弥太郎 「・・・・・・」
悔しさで泣いている。