タリオン 田辺三菱 

第9回アレルギー疾患勉強会

The Naha Terrace


【特別講演】
気管支喘息周辺疾患の診断と治療」
鹿児島大 呼吸器内科 講師 東元一晃先生

アスピリン喘息

アスピリン喘息は成人喘息の10%に合併する。
GINA (Global Initiative for Asthma) では28%との記載もある。
アトピー性皮膚炎、IgEの上昇はまれで、アレルギーではない。


アスピリン喘息を疑うポイント》
ミント、練り歯磨き、香辛料で喘息が悪化する。
鼻茸もしくは副鼻腔炎の手術歴
強い嗅覚低下


《症例》
耳鼻科で鼻茸の手術後、ボルタレン投与
ショック状態となり、呼吸困難から意識障害が進行、10日後に死亡


ロイコトリエン拮抗剤で発症抑制できる。
アスピリン喘息患者にセレコックスはほぼ安全に使用可能。

スポーツと喘息

ホクナリン、メプチン、スピロベント、アロテックは
世界ドーピング防止規定において使用禁止。
サルタノール、セレベント、アドエア、フルタイドなどは使用可。

COPD

COPDの喘息合併は20−30%
合併例には早めのICS導入を。
高齢者では喘息とCOPDの鑑別が困難なこともある。
喀痰好酸球、呼気NOなどが有用。