Cervarix GSK

子宮頸癌予防ワクチン

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200910/512786.html&di=1



子宮頸癌予防ワクチン「サーバリックス」が製造承認を取得した。
接種対象は、10歳以上の女性で、1回0.5mLを3回上腕の三角筋部に筋肉内接種する。


子宮頸癌は、世界的に見ると、女性の癌としては乳癌に次いで2番目に発症率が高く
毎年50万人が新たに罹患し、毎年27万人が死亡している。
日本でも、毎年約1万5000人が罹患し、約3500人が死亡していると推計されている。
日本での罹患患者数は、20歳代後半から増え始め、30歳代に罹患のピークが認められる。


子宮頸癌は
そのほぼ100%が、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が原因である。
発癌性のあるHPVには15種類ほどの型があり
中でもHPV16型と18型は子宮頸癌から多く検出される。
発癌性HPVは、8割の女性が一生の間に一度は感染するありふれたウイルスであるが
ほとんどの場合は、感染しても自然に排除されるため
子宮頸癌に罹患するのは感染した女性の1%未満とされる。
一方で、自然感染しても十分に抗体価が上昇しないために
同じ型のウイルスに何度も感染する可能性がある。
そこで、高い抗体価を維持するために、発癌性HPVワクチンの開発が望まれていた。


サーバリックスの接種と定期的な子宮頸癌検診の受診により
子宮頸癌は、ほぼ100%予防できると考えられている。


国内の臨床試験では、接種後7日間の局所(注射部位)の副反応として
疼痛(97.9%)、発赤(87.2%)、腫脹(77.9%)が認められているほか
全身性の副反応としては
疲労(57.0%)、筋痛(44.7%)、頭痛(37.5%)、胃腸症状(24.4%)、関節痛(20.0%)
などが報告されている。