ティーエスワン顆粒 大鵬薬品
顆粒にはコーティングをほどこしてあるため薬剤師は被爆しない。
TS‐1はテガフール、ギメラシル、オテラシルの合剤
テガフールは体内で5-FUに変換されDNA合成を阻害する。
ギメラシルは体内で5-FU濃度を上げ、治療効果を高める。
オテラシルは5-FUの毒性を軽減する。
下記の残薬と併用する患者がいるので注意!!
≪併用禁忌薬≫
5−FU(フルオロウラシル)、UFT、テガフール、フルツロン、ゼローダ、ミフロール
また、上記薬剤服用終了後7日間はTS-1を服用してはいけない。
※2004年、川崎市で研修医がフルツロンとティーエスワンを処方、患者が死亡した。
28日間連日投与し、その後、14日間休薬
【特別講演】
「乳癌のメトロノミック治療」 京都大乳腺外科 教授 戸井雅和先生
低用量の治療薬をメトロノームのように一定の速度で継続的に投与する
メトロノミック治療のコンセプトは
Don't strike the cancer hard. (癌を強くたたくな)
癌は治療によって変化して
増殖が速くなる、薬が効かなくなるなど
より攻撃的なタイプに変わることがある。
Suppress the neovascularization. (血管新生を抑える)
血管新生を抑えるのみにとどまらず
既にできあがった腫瘍血管の特性を良い方向に変化させる。
さらには、癌細胞と血管内皮細胞の相互作用を阻害する。
reference
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jbcs2008/200810/508403.html
http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/news/2004/0427.html