喫煙 × ディスペプシア

禁煙、NSAIDの中止、H.pylori除菌でディスペプシアは3割減に

米国消化器学会 DDW2009 Chicago, U.S.A.

  Dr.Avantika Marwaha

心窩部痛、早期飽満感など、上腹部症状を中心としたディスペプシアは
有病率は高いものの、原因はいまだ不明であり、危険因子にも諸説がある。


カナダ・McMaster大学のAvantika Marwahaらは
2万報以上の論文のシステマティック・レビューとメタ解析を実施し
喫煙、アスピリンNSAIDの使用、H.pylori感染、女性であることの4つが
有力な危険因子として浮上したことを明らかにした。


もし、今回同定された4つの危険因子が
それぞれ独立したディスペプシアの病因であるとすれば
変更不能な因子である性差を除く3つの要素
(喫煙、アスピリンNSAIDの使用、H.pylori感染)を是正することにより
ディスペプシアの有病率は29%も減少する計算になるという。


reference
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/aga2009/200906/511000.html