Hotel JAL City Naha
沖縄ディナゲスト研究会
【ディナゲスト】
ディナゲスト服用中は性器出血が起こりやすくなります。
1. ディナゲストはエストロゲンの産生を抑制する作用があるため
服用中は通常の月経より薄い子宮内膜が形成されます。
2. 薄い子宮内膜はディナゲストのプロゲステロン作用のため
分泌期状態に変化します。
3. 分泌期状態の薄い子宮内膜は
通常の厚さの子宮内膜よりはがれやすいため
ディナゲスト服用中は性器出血が起こりやすくなります。
【特別講演】
「子宮内膜症の新しい薬物療法と治療指針」
百枝幹雄先生(東京大産婦人科講師)
8割の患者はNSAID、漢方薬で対処できる。
残り2割の患者には低用量ピル(ルナベル)が第一選択。
40代後半、喫煙者にはディナゲストを使う。
ディナゲストは長期投与ができるが、52週以後のデータがない。
不正出血による貧血と骨密度の低下に注意しながら使う。
※yomiuri online より
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20091001-OYT8T00562.htm
これまで主に使われてきたのは、GnRHアゴニスト(スプレキュア、リュープリン)
脳から卵巣を刺激するホルモンの分泌を下げ、間接的に卵巣の機能を止める。
病巣は小さくなり、痛みもなくなる。
だが、卵巣から卵胞ホルモンの分泌が止まることで閉経の状態になり
更年期障害と似た副作用が出る。
とりわけ、骨折のおそれが高まる骨量の低下は深刻なため、投与期間は半年に限られる。
服用をやめると病巣は再び増殖し、痛みも再燃しやすい。
これに対し、昨年登場した低用量ピルの「ルナベル」と
黄体ホルモン剤の「ディナゲスト」は、黄体ホルモンの働きで
痛みを長期に抑え、悪化を防ぐ。
黄体ホルモンには、
〈1〉排卵や月経を止める
〈2〉子宮内膜組織を縮小する
〈3〉炎症をまねく物質を抑える――という作用がある。
ルナベルは、以前から子宮内膜症患者に自費で処方されてきた避妊用の低用量ピル
(オーソM21)と同じ成分。
卵胞ホルモンも配合されているので、更年期障害の副作用はない。
ただし、月経痛以外の痛みには十分に効かないこともあり、病巣を縮める力もやや弱い。
一方、ディナゲストは、より強力な黄体ホルモンを含む。
月経時以外の慢性痛も和らげ、病巣も縮小する。
卵胞ホルモンは含まれていないため骨量は減るが
GnRHアゴニスト製剤ほどは減らないとされ、使用期間に限度はない。
7割の患者に不正出血が見られるが、多くは徐々におさまる。
reference
http://www.mochida.co.jp/dinagest/about/
http://www.mochida.co.jp/naimakusho/disease/