バセドウ病の薬

Q:バセドウ病の薬はいつまで続けるのですか?



A:検査をみながら減量し、やめることを考えます。


1) 甲状腺受容体抗体TRAb(TSAb)が陰性化
2) 一年以上甲状腺機能が正常
3) 甲状腺腫が大きくない(長径6cm未満)
などを参考にします。


標準的な治療経過では、最初はメルカゾールなら一日3〜6錠から開始すると
甲状腺ホルモン(FT3、FT4)は数ヶ月後に正常化します。
甲状腺ホルモン(FT4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH) の
2つともが正常範囲になるように薬の量を調整します。


甲状腺薬が一日一錠になったら、薬を中止してよいか考えます。
中止できるかどうかの判断で役立つのがTSH受容体抗体です。
TSH受容体抗体が陰性にならないと、薬を中止しても再び症状が悪化するので
陰性になるまでは薬を続けます。
TSH受容体抗体が陰性の場合は、中止すると75%は再発がありませんが
25%は再発します。
いきなり中止するよりは、一日おきに一錠を6ヶ月間続けるという風に
徐々に薬を減らしてゆくのがよいとされています。


ただし、バセドウ病になりやすいと言う体質そのものは残っているので
何かをきっかけに再発することがあることを覚えておく必要があります。
分娩後、アレルギー性鼻炎の後は再発が多いとされています。
また、喫煙者は緩解率が低いとされています。
また、再発は一年以内が多いとされています。


reference
http://www.m-junkanki.com/diseases/hyperthyroid2.html#hyperthyroidQ7