ジェネリックの光と影

毎日新聞ジェネリックの光と影>より一部改変
http://health.goo.ne.jp/news/20080826ddm013100123000c.html
http://health.goo.ne.jp/news/20080902ddm013100078000c.html
http://health.goo.ne.jp/news/20080909ddm013100138000c.html
http://health.goo.ne.jp/news/20080923ddm013100143000c.html


岸和田徳洲会病院は04年12月
「クレメジン」を後発品である「メルクメジン」に換えた。
患者負担は月に約2000円安くなる。
しかし、メルクメジンに換えた患者13人のうち9人で
変更前より速いペースで腎不全が進行していたことがわかった。
病院は05年9月から薬をクレメジンに戻した。
戻した患者12人のうち7人は悪化が遅くなった。

                                                                                                                      • -



静岡てんかん・神経医療センター井上副院長は
先発品の抗てんかん薬を使って安定している患者には
処方せんに「後発品への変更不可」のサインをする。


てんかん患者は微妙なバランスで安定している場合が多い。
血中濃度が、認可範囲内の20〜25%違っても
発作や副作用を起こす可能性がある」と懸念する。


発作が起きれば失職したり交通事故を起こすかもしれない。
「範囲を外れる率が5%では高すぎる」と井上副院長は訴える。

                                                                                                                      • -



金沢大皮膚科では、アトピー性皮膚炎など
塗り薬を長期に使う患者の処方せんに「変更不可」の署名をしている。


竹原教授は「有効成分の量が同じ薬でも
基剤が悪ければ患部に浸透する薬が減る。
臨床のデータがあればよいが
それなしで後発品を使えといわれても困る」と訴える。

                                                                                                                      • -



京都市立病院
ジギタリス」、「テオフィリン」、「ハロペリドール」、「クレメジン」
など169品目を、後発品への「変更不可」とした。
http://www.city.kyoto.lg.jp/city-hosp/page/0000010947.html


小倉記念病院も不整脈の薬などを「変更不可」とし
不可の薬の一覧を病院のホームページで公表している。
http://www.kokurakinen.or.jp/clinic/yakuzaibu/kouhatsu.html