A STRAY CAT

さとうきびから穂が出ました!





夜、家でビールを飲みながらテレビを見ていると
にゃあにゃあ鳴く声が聞こえた。
ベランダの窓を開けてみると、子猫だった。
ここは3階なのだが、迷い込んだようだ。
僕は子猫を家の中に招き入れ、家にあった鰹節を振舞った。


子猫はグルグル音を立てている。
どこが鳴っているのか体を触って調べてみると
子猫は喉を鳴らしていることがわかった。


僕は床に就き、本を読んでいると子猫は傍らでおとなしくしていた。
やがて電気スタンドを消して、僕は眠りに入ったが
夜の3時ころ
子猫が遠慮がちに、なーご、なーごと鳴いて僕を起こした。


子猫は、入ってきたベランダの窓まで僕を先導して止まり、僕を見上げた。
僕がベランダの窓を開けると、子猫は外に出た。
そして僕はまた寝てしまった。


翌日の夕方、Aコープの入り口で小学生に抱かれているその子猫を見た。
子猫と目が合って奴は「にゃあ」と鳴いた。