ジャマイカ・ネグリル滞在記

モンテゴベイ・ジャマイカ

2005年1月

モンテゴベイの空港に降り立ち

インフォメーションに行くと、黒人のオバハン2人がダベっている。

「50USドルくらいのホテル教えてもらえませんか」と僕は聞く。

オバハンはアホかいな、という顔をして「ない」と言う。

「じゃあ60USドルは?」

「ねえよ!」

・・・そんなに物価が高いんでっか?この国は

タクシー乗り場で、寄ってきた運ちゃんに同じことを聞いてみるが

「そんな安いホテル知らねーな」と言う。

僕は「地球の歩き方」を開いてその中で一番安いホテル

ベイショアインを指定した。

(ホテルは60USドルだった。)

タクシー代は10USドル払った。

(どえらくボラれたことが、あとからわかる・・・・・

乗合タクシーなら1ドル未満で行けるのだ。)


少年たちがビーチでサッカーをしている




ホテルが決まったので、ビールを飲みだす。

となりに地元で人気の大衆レストランがあった。

そこにビールを飲みに行くと、日本人の男女が3人いた。

僕はそこで情報収集を試みたが

彼らはレゲエきちがいで、探していたCDをゲットしたと

「超ヤバーイ!」を連発している。

僕にはついていけない。

どこか遠い山の中で、夜通しのレゲエフェスティバルがあるとかで

それを見るためのツアーで来たそうだ。

ツアー客なら情報は持っていない。

早々に別れを告げる。


ダウンタウン

ダウンタウンまで歩いてみる。

「コンニチワ」「オゲンキデスカ」と声がかかる。

いろんな奴が寄ってきて握手を求め、拳を合わせる。

結局は大麻・コカインを買わねえかって話だ。



ダウンタウンは汚いところだった。

はだしの子供が金をくれと寄ってくる。

中心地の広場付近では、ホームレスが何人もいて

ダンボールを布団にして寝転がっている。

こりゃ、危ないかもな。黒人は体もデカイし。

銀行のATMで金を引き出して、そそくさとホテルに戻る。


ビールはレッドストライプ

レストランでは 100JM (167円)以上取られるが

スーパーで買うと 45JM(75円)


ネグリルに向かう

モンテゴベイはつまらない街だから、どこかに移動することにした。

ジャマイカの西端、ネグリルというところは夕日がきれいだそうな。

地球の歩き方」を見ると、ネグリルへ行くには

「バスは危ないのでお勧めしない。タクシーで70USドル」

と書いてあり、バスのことにはいっさい触れていない。

タクシーで70USドルも出して行けなんて

「歩き方」らしくないことを書いてあるじゃないか。

いったい何が危ないのだろうか?

バスターミナル付近がスラム化しているというのはよくある話で

それなら僕は中米8カ国のバス旅行でクリアしてきている。

あるいは、バスの中でいぢめられるのだろうか?

それとも、山賊に襲われるのか?

(何が危ないのかは、あとで判明する)


バスに乗る

ダウンタウンのバスターミナルに行くと

ネグリル?」と声がかかる。

MOBAY−SAV と書いたミニバスだ。

「いくら?」

「200JM(334円)」

安いじゃん。

3人席に4人座るのは中米の基本だったので別に驚かない。

ミニバスは満席になるまで出発しないのも中米と同じだ。

バスは出発する。



この国の車は左側通行で右ハンドルだから

日本の中古車が大量に流入しており

ここは日本かと思うくらいに日本車の割合が9割くらいを占めている。




女子大生の団体旅行かーっ!?

いや、これは中古車だった。乗っていたのは白人のツアー客


そしてすぐに、何が危ないのかがわかった。

対向車のある一般道路だが、めちゃくちゃスピードを出すのだ。

対向車も飛ばしてくる。ジェットコースターなみに怖い。

事故ったら、死ぬか大怪我するだろう。

即死ならいいが、半身不随は困る。

事故しても怪我が少なそうな席を選んで防衛するしかない。

「歩き方」には「バスは危ないのでお勧めしない。タクシーで行け」とあるが

タクシーだって危ないと思うぜ。



サバンナ・ラ・マー(SAV)というところで降ろされる。

そこから乗合タクシー100JM(167円)に乗り継いで

ネグリルのターミナルに着いた。

2時間。ああ怖かった。

そこからウエスタン行きの乗合タクシー50JM(84円)に乗って

ホテルを決めた。

首都キングストンにもバスで行くつもりだったが

こんな怖い乗り物に4時間も5時間も耐えられない。

もうどこへも行く気がなくなった。

コーラルシーズ・クリフ・ホテル

ホテルがえらく気に入った。

部屋はテラスからサンセットがばっちり見えるオーシャンビューで

庭にはきれいなブーゲンビリアが咲き

何という鳥か知らないが

毎朝、黒っぽくて尾が長い小さな鳥が来てくれて

カナリアのようにきれいな声で鳴き、爽やかな目覚めを与えてくれる。

もちろん波の音も聞こえる。

そして、僕はここに12連泊もしてしまったのだ。


ネグリルよいとこ〜♪

朝、目が覚めるとまず海を見る。毎日晴れだ。

フロントに行って、「今日も泊まるよ〜」と一泊分の金を払う。

乗合タクシー50JM(84円)で村の中心部へ行く。

インターネットカフェでメールとニュースをチェックする。

最初はインターネットカフェまで30分かけて歩いていたのだが

狭い道を車がびゅんびゅん飛ばしてくるので怖くて歩くのはやめた。

インターネットカフェの隣にあるレストランで朝食。

コーヒーはジャマイカ産のブルーマウンテン。これがうまい。

ホテルに戻って、部屋からテラスへソファを持ち出して座る。

夕方までボーっと海を見ている。



この海の向こうにはメキシコがあるはずだが見えない


ホテルのレストランはえらく高くて

ちょっと食べると15ドル以上とられるし、チップもいるので

ホテル前の安食堂に行く。

そこの子供とサッカーをしたあと飯を食べながら、ビールを飲みだす。

安酒場に移動するとカウンターのお姉さんはドミノ好きで

ドミノをやらされる。相手をしながら、ビールを飲む。

更にホテルのバーでビールを飲む。

ホテルのバーのビールは安酒場の1.5倍する。



ここでいつも同じ人たちと会う。

フランス人夫婦、イタリア人の女、マッチョな白人男2人組。

イタリア人の女は自分の出身地を

自分の足を出して、それをイタリアの地図に見立てて

ここがローマで、ここが・・・と説明する。



フランス人夫婦から、ルーブル博物館に行ったか、と聞かれる。

「ええ、行きました。モナ・リザを見ましたよ。小さいですね」

と、僕は答える。

モナ・リザって誰だ?」

バーテンのキーノ君が突然、話に割りこんで来る。

キーノ君はウイル・スミスに似たハンサムな青年で

毎日、昼間はCDにあわせて大声でレゲエを歌っている。

モナ・リザってぇのはヤングガールだ」

マッチョな白人男がわけのわからないことを答える。

ジャマイカで奴隷について考える

ジャマイカは黒人だらけの島。

ガイドブックによると、この人たちは

「白人によって連れて来られた奴隷の末裔」で

「先住民は白人がもたらした疫病と重労働によって全滅した」

と書いてある。

つまり、スペイン人や英国人は

ジャマイカを征服して、先住民を奴隷にして働かせたが

酷使しすぎて全員死んで、奴隷がいなくなってしまったので

アフリカから黒人を拉致してきた、というひどい話だ。

この悪行は北朝鮮の比ではない。


日本のサラリーマンと奴隷を比較してみる

まあ、それはそれとして

サラリーマン時代、僕は「奴隷のように働かされている」と言っていたが

もちろん、本物の奴隷の苦痛とは比べ物にはならない。

奴隷のように働かされても、嫌なら辞めればいいんだからな。

しかしながら、日本には

責任感が強すぎるのか、まじめすぎるのか、気が弱いのか

仕事を辞められずに「過労死」する人がいる。

これは日本特有の現象で、ハラキリやカミカゼのように

そういう状況にまわりから追い込まれるわけだ。

「過労死」と言う言葉は、英語ではそのまま「KAROSHI」で

日本から生まれた恐ろしい言葉だ。

※余談だが、「津波」はそのまま「TSUNAMI」で通じる。

小泉八雲が海外に紹介したとの噂です。

期限つきの奴隷、として働いてみるのはどうか

逆にサラリーマンは奴隷なのだと割り切って働くのはどうだろうか?

「金を貯めて脱サラするまで、奴隷としてがんばるんだ」

と決意すると、まったく会社に対しての考えは変わる。

上司はご主人様で逆らうことはしない。

結果的にかわいがられて給料が上がる。

お金を稼ぐために、残業を積極的にやる。

奴隷の分際で、家や車を買ったりしない。

そうして質素な生活をしていると

結果的にお金が早く貯まって、会社を辞めることができ

今度は自分がご主人様になることもできるわけだ。

そんな生活面白くないって?

そりゃそうだ、奴隷なんだからさ。