東京都受動喫煙防止条例~日本が世界のたばこ規制から遅れる理由

東京都受動喫煙防止条例~日本が世界のたばこ規制から遅れる理由
https://news.1242.com/article/207575


嘉悦大学教授 高橋洋一先生
https://twitter.com/YoichiTakahashi

JTは政府が株を3分の1所有する特殊法人


JTは、会社の株を政府が3分の1持っている特殊法人です。
たばこ会社としてはものすごく異例です。
昔はどの国も、財政収入のためにたばこ会社を持っていましたが、
いまは民営化しています。
民営化しなければ、たばこ規制ができません。
規制すると政府の株式の価値が低くなるという矛盾が生じます。
これは現実にもあって、たばこ規制をするときに、
例えば厚生労働省は世界の基準で、きつくやりたい。
でも財務省の方は、財政収入の観点からあまりきつくやるなと、いつも揉めます。

そしてだいたい財務省が勝ってしまうから、
世界でも日本はたばこ規制が遅れているのです。

財務省の方は天下り先でもあります。
JTはいまでも会長が天下っていて、歴代次官で格の高いポストです。
天下りで規制が緩くなるというのは、この分野では典型例です。

たばこ会社の株式を早く売却して、天下りをなくした方がいいです。